筆者は現在35歳の3人兄弟、兄と弟がいる次男です。
両親は定年を迎え、実家に帰省すると時々出てくる話が”両親の死後”についてです。
その中で話題として上がるのがやはり相続問題。
私の兄弟は私も含め3人とも無欲ですので、多分そんなに揉めることはないかなと思ってはいるのですが、こればっかりはなってみないとわかりませんよね。
ということで、色々と資料を取り寄せて真剣に考えてみました。
結構主観的な記事ですが、参考になる人もいるかと思いますので。
少々長い記事になりましたので、早く実家の相続についての解決方法が読みたい方は目次からどうぞ。
目次
親の死後に問題となるもの
親が他界した場合、揉める原因としてどのようなものがあるのか。
まずは考えられるものをリスト化します。
- 葬儀費用
- 墓場・墓石
- 遺産相続(財産・借金)
- 遺産相続(不動産などの資産)
- 親戚付き合い
代表的なものはこんなところでしょうか。
漏れがありましたらコメントしていただけたら嬉しく思います。
それでは1つずつ考えていきます。
葬儀費用
2014年に行われた日本消費者協会「第10回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」によれば、葬儀にかかる費用の全国平均は約189万円ということです。
(引用元:葬儀にかかる費用はどれくらい?|公益財団法人 生命保険文化センター)
親が突然死した場合にはこれを用意しなくてはいけません。
詳しく調べる前は
「香典とかもあるだろうし、なんとかなるんじゃないかな」
と軽く考えていましたが、そうはならなさそうです。
親戚が多い家庭ではないということもあるのですが、葬儀に数百人が参列してくれるような人でない限り、香典でペイするというのは現実的ではなさそうです。
となると、次に考えついたのが親の貯金を葬式代に使うというもの。
親が大きな貯金を持っている場合はこれで凌げそうです。
が、注意が必要です!
銀行などの金融機関は、名義人の死を確認すると口座を強制的に凍結します。
色々と手続きが終われば凍結は解除となるのですが、とても1週間では間に合いません。
これは兄弟で200万円プールしておくか、両親にタンス貯金などをお願いしておかないといけないですね。
両親の死後のことなので、こちらからのお願いは非常にしにくいですが(笑)
墓場・墓石
実はこれについては我が家は解決済です。
両親が実家近くにすでに購入しています(笑)
ですが読者様のためにと相場だけでも調べました。
基本的にお墓に必要な費用は「永代使用料」+「墓石費」+「管理料」です。
(先祖の墓に入る場合は管理料のみ)
墓石価格は100~200万円が一般的ですが、永代使用料はピンキリです。
ダイレクトに周辺地価に影響されるためです。
東京などでは数百万、田舎に行けば10万~といった具合。
管理費は年間5,000~15,000円あたりが一般的な相場のようです。
遺産相続(財産・借金)
こちらも我が家は大丈夫なパターン。
大きな財産も大きな借金もないようです(笑)
中流階級バンザイ!
こちらに関してはパターンによって大きく異なるため情報量もすごいことになると予想されるため割愛します。
私は関係ないから大丈夫。
遺産相続(不動産などの資産)
こちらがこの記事の目玉ですね。
タイトルにも書いています。
私両親は財産は持っていないものの、持ち家はあります。(ローン完済済み)
建坪60くらいの、どちらかといえば大きな部類に入るものです。
遺産相続の問題が出てくるとしたら、これですね。
詳細は後で書きます。
親戚付き合い
我が家の親戚との細かい関係図は省くとして、いくつか考えなくてはいけないこともあるでしょう。
先祖の墓守や冠婚葬祭です。
ただ我が家は本家ではないので、墓守や法事での面倒なことはなさそうです。
墓守は普通に墓参りを続け、法事などは呼ばれたら行くくらいで大丈夫でしょう。
「有事の際にはこことは揉めそうだな・・・」
という親戚もいたのですが、去年お亡くなりになりましたので、特に心配する部分はないでしょう。
4つの実家(土地・建物)相続方法
私の家庭だけではなく、一般的におそらく1番扱いに困るのが土地などの不動産ではないでしょうか。
均等に分けるというわけにはいかないので、よく遺産相続では揉めるのだそうです。
方法としては
- 誰かが相続し、他2人はそれに見合った別の物を相続する。(現物分割)
- 誰かが相続し、その価値に見合う金銭を他2人に支払う。(代償分割)
- 賃貸に出し、家賃収入を分割する。共有資産にする。(共有分割)
- 売却し、売却額を均等に分配する。(換価分割)
の4パターンくらいでしょう。
まず1の現物分割。
私の両親にはそんな不動産に見合う資産なんて絶対ないので却下。
次に2の代償分割。
これは専門家への依頼や周辺地域のデータを元に、しっかりとした不動産価値を算定することができれば、なかなか丸く収まりそう。
ただ相続した人が不動産価値×2/3円の現金を持っている必要がある。微妙。
そして3の共有分割。
一見うまくいきそうだが、賃貸に出す以上誰かが管理者として管理しなくてはいけない。
それで家賃収入は均等に1/3ずつというわけにはいかないだろう。
誰が管理して取り分はどうするのか。難しい。
最後に4の換価分割。
揉めないという意味では、これが1番だと思う。
完全に数字で公平さが出るので、不平等だと主張することはありえない。
所有していたら今後もずっと離れられない固定資産税の問題もなくなる。
つまり、よっぽどの理由がない限り、換価分割がベストな選択だろう。
実家を相続したら売るべし!!!
これで不毛な兄弟喧嘩の火は消えた。
と締めたいところだが、まだ問題はある。
相続した実家売却にあたっての問題点
親からの遺産相続で兄弟喧嘩なんてバカバカしい!
そうなるくらいなら、とっとと売って仲良く分けろ!!
で終わりたいところだが、そう終われない問題点が2つほど思い浮かんでしまった。
愛着・形見
実家というのは大体の人にとって生まれ育った、この上なく思い出深い場所であるはず。
私は生まれこそ違うものの、小学生高学年から今の実家で育ってきた。
当然思い入れもある。
また亡くなった両親の形見としての考えもある。
両親が残してくれた形見・・・お金に替えても良いものか。
なんか色々想像していたら書いていることすら辛くなってきた・・・。
久しぶりに母親に電話をかけ、このことについて恐る恐る聞いてみた。
母「バカじゃないん!?そんなこと考えて兄弟喧嘩とかして仲悪くなるくらいなら、お母さんが死ぬ前に燃やすわいね!!」
はい、解決。
安値で買い叩かれる
遺産相続などで明らかに困っている不動産の場合、悪徳業者の餌食になりやすいと昔テレビで言っていた。
悪徳業者に騙されることまではイメージできないが、足元を見られて相場無視の安値を付けられることは容易に想像できる。
ただこれは簡単に解決できる。
「早く売りたいんでしょ?他に頼ることないんでしょ?ん~??」
と思われるから安値を付けられるわけで、そう思わせない交渉に持ち込めば良い。
そしてインターネットにはそういったサービスがある。
不動産買い取り業者一括査定サービスというものがそれ。
ここから査定を依頼すると、一括査定サービス会社から各不動産会社に通知が行くことになる。
不動産会社からすると「他者と比較して決めるね♡」と言われているようなもの。
つまりが利益が出るギリギリまで高額な査定を出さざるをえないんです。
沢山の大手不動産と提携しているサービスが有利ということで調べたところ、2社が該当しました。
提携先が被っていたりもするので、この2社ならどっちでも似たり寄ったりでしょう。
→ 1.イエウール
→ 2.O-uccino(オウチーノ)
それぞれ時期によってはキャンペーンなどしているようですので、それで選んでも良いかもしれません。
より確実に最高査定が欲しいなら2社同時に査定出すのもアリかもしれませんが、やり過ぎは電話対応とかが面倒かもしれないので、そこは自己判断で。
これで2つの問題点もクリアですね!
ということで、そろそろ締めさせていただきます。
まとめ
- 葬儀費用は口座凍結の前に用意しておく必要がある。
- 親が他界した場合にトラブルの原因になりやすいのは不動産など分割が難しい資産の相続。
- 遺産相続の不動産は揉めるくらいなら売った方が故人も喜ぶ(母は元気です)。
- 不動産売却は一括査定に出すと高値になる。
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