先日歯医者でフロスについての記事を書きましたが、今回は予告した通りキシリトールガムについてです。
本当に親切な歯医者さんで、奥の方からフリップ?みたいなキシリトールガムについてまとめられているボードをわざわざ出して来られて、非常にわかりやすく説明してくださいました。
いつかお礼に金の入れ歯を注文するつもりです。
(ごめんなさい、嘘です)
目次
よく噛むことで虫歯や口臭の予防になる
ちょこっと前回のおさらいにもなります。
昔の人は、歯ブラシも歯磨き粉もなかったにも関わらず、普通に生活していました。
もちろん虫歯や歯周病はあったでしょうが、現代人が全く歯磨きをしないとすると、ほとんどの人があっという間に歯がなくなってしまうことでしょう。
それはなぜか。
最大の原因は食生活の変化らしいです。
昔と比べると甘い物が増えたということもあるでしょうが、歯医者さんが指摘していたのは
「固いものを食べずに柔らかいものばかりを食べるようになった」
ことがよくないようです。
噛むことの効果
唾液が出る
固いものを食べようとすると、必然的に噛む回数(咀嚼数)が増えます。
そして噛む回数が増えると唾液の分泌が増えます。
唾液には様々な歯にとって有意義な効果があるのですが、その一部を紹介しますと
- 歯間の食べかすなどを洗い流す。
- 中性化作用。
- 再石灰化作用。
など。
1番目は皆さんなんとなくわかると思います。
「?」となるのは2番目と3番目なのですが、これについて説明します。
■中性化作用
歯にとって酸性・アルカリ性は非常に有害です。
口内が中性に保たれていないと、歯は溶けてしまうんですね。
唾液は飲食によって酸性・アルカリ性になった口内を中性の戻してくれます。
また虫歯菌の出した酸に対しても希釈効果を発揮します。
■再石灰化作用
虫歯菌が溶かしてしまった歯も、唾液がある程度は修復してくれます。
またはをコーティングして外部からの刺激に対して壊れにくい状態を保つ作用もあります。
歯が動いて擦れる
なんでも歯って動くらしいです。
歯茎にガチッと固定されて微動だにしないイメージですよね?
そうではないらしい。
食事をして咀嚼している時によく動くそうで、この”動く”ということが、虫歯予防には非常に効果的なことだとか。
虫歯ってどこに出来やすいか、なんとなーくはわかりますよね?
そうです、歯間などの隙間にほとんどできます。
物を噛んで歯が動くということは、歯間が動くということです。
自覚も出来ないレベルで、ガチャガチャ歯と歯で擦れるそうです。
これを多く繰り返すことで、歯間にあるプラークや食べカスを追い出し、歯を健全な状態に保つ効果が期待できるということです。
虫歯予防をすると口臭が減る
このように聞くと
「口の中を綺麗にするんだから口臭はそりゃ減るよね」
と思う人もいることでしょう。
はい、私です(笑)
しかしどうやら、そういうことではないようです。
もちろん直接的に口内を清潔にすることで口臭が減るということもあるでしょう。
しかし口臭に悩む人(口が他者に不快感を与えるほど臭い人)の原因は、ほとんどの場合歯周病が原因だと言われています。
歯周病は常在菌である歯周病原菌により起こります。
口内が不衛生な状態で、免疫力が落ちた時に歯周病原菌は猛威を振るうと言われています。
つまり虫歯ができないように心がけることで、同時に歯周病対策もしているということです。
歯周病を発症させないため、口臭も防げるということです。
噛むって大事なんですね。
ものすごく良さそうなガムを見つけたのでご紹介!
初期虫歯なら再結晶化してくれるというこちらの「POs-Ca」というトクホガム。
「お高いんでしょ~?」と思ったら、分量で比較するとむしろ安いくらい。
下で紹介している一般的な歯科専用キシリトールガムよりも安かったです(笑)
興味がある人はとりあえず見てみてください。
キシリトールガムを噛んでたら虫歯対策になるのでは?
このような説明を受けた後、
「ガムを噛むことでも効果は期待できるんですか?」
と質問いたしました。
ようやく本題です(笑)
答えとしては『ガムを噛むことで効果は期待できる』でした。
しかし市販のキシリトールガムでは商品の特徴を理解して、気をつけて食べる必要があるようです。
長時間噛まないと意味が無い
「普通のフーセンガムなどは砂糖が入っているけど、キシリトールなら甘味料がキシリトールだから大丈夫!」
と思ってませんか?
半分正解、半分間違えです。
キシリトールガムには確かにキシリトールが入っているのですが、実は同時に歯に有害な糖も入っているんです。
厳密には糖ではなく、糖に変化する炭水化物がですけど。
市販のキシリトールガムのほぼ全てに炭水化物が含まれていて、キシリトールと比較したその割合はほぼ50%以上です。
つまりキシリトールガムは『他のガムよりは糖が少ない商品』というわけです。
そこで解決策なのですが、見出しにもありますように「長時間噛む」ことで解決します。
味があり、甘みを感じるうちは糖が含まれている状態ですので歯への良い影響はほぼありません。
それどころか悪い影響の方が強いかもしれません。
しかし長時間噛んでいると味がなくなりますよね?
そこからが虫歯予防タイムです。
頑張って長時間噛みまくりましょう!
歯科用キシリトールガムは最強
一般店舗で市販されているキシリトールガムで虫歯・歯周病予防をしようとすると、軽く修行みたいになってしまいます(笑)
それが嫌な人にとってはガムは意味が無いのか。
ちゃんとありますd(ゝ∀・*)
歯科用に開発されたキシリトールガムがそれで、こちらの場合は限りなく炭水化物を減らし、キシリトール率97~98%で配合されています。
0ではないですが、ほとんど糖は入っていないということです。
一般的なキシリトールガムと比較すると少々お高いですが、気になるほどの値段でもないでしょう。
虫歯になったり歯周病になったりする方が、よっぽど高くつきます。
歯が抜けてインプラントなんてことになれば最低数十万円ですからね・・・。
余談ですが、私は歯科用キシリトールガムがネットで買えることをその時知らなかったので
「市販で売られているもので一番オススメは何ですか?」
と聞きました。
そこで出てきたのがコチラ。
市販されているガムの中では1番キシリトール割合が高く、CPP-ACPという成分が歯にとって有用だそうです。
なにかしらの都合で歯科用購入が難しい方は、これにしておきましょう。
まとめ
市販のキシリトールガムは”キシリトール入りガム”であるため、長時間噛むようにしないと効果は望めない。
歯科用キシリトールガムがオススメ。
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コメント
一点気になったのですが、「キシリトールガムで効果をだすためには『アゴが痛くなるまで噛みまくりましょう!』」と書かれていますが、それは歯科医が本当に言ったことですか?顎を使いすぎると、顎関節症などになってよくないと思うのですが、本当に医師の意見ですか?
筆者の方の独自の意見だとしたら、たとえ「よく噛むことで効果を出す」ことを伝えるための一言だったとしても、大げさなので書き方がよくないように思います。これを読んだ読者のみなさんが勘違いなどしないよう、医師から聞いたことや調べて確実な情報以上のことは載せない方がよろしいように思います。
「アゴが痛くなるまで」は私の記事としての表現です。沢山噛むということをわかりやすく面白く書いたわけですが、読み手のとっては「医師の発言」と受け取ってしまうんですね・・・。勉強になりました。ご意見ありがとうございます。
該当部分修正させていただきました。