物販事業においてインターネット販売は無視できない時代になってきました。
インターネットを利用した通信販売は、今では大手のみならず個人雑貨店・手芸趣味の主婦までもが活用しています。
インターネットで通販をする方法は組み合わせまで考えると無数に存在し、これからインターネット販売を考えている会社・個人の方は混乱するのではないでしょうか。
ネットショップ立ち上げにコンサルトいう形で携わった経験があり、自身でも小規模だがネット販売している知識や経験を元に、ノーリスク・ローリスクでインターネット販売するための方法を簡潔にまとめておきたいと思います。
販売方法
今回は小規模~大規模どれにも対応でき、無料・低資金で販売ができる方法だけに絞ります。
それぞれ特徴やメリット・デメリットがあるので、どの手法で販売するのが自分に合っているのかをよく考え、検討してみてください。
フリマアプリ
スマホの市場拡大という社会的背景も手伝って急速に認知され始めたフリマアプリは、物販企業も無視できない市場規模にまで膨らんでいます。
これまでは”インターネットC to C市場(個人間売買)”のほとんどはヤフオクを中心とするオークションだったのが、今後はフリマアプリが追い抜くのではないかといった予想もされていたりするほどです。
フリマアプリは様々な会社がリリースしていますが、登録者数を考えると
この2つを抑えておけば十分でしょう。
特にメルカリはシェアが圧倒的なので「フリマアプリ≒メルカリ」と考えて良いくらいです。
それぞれの特徴については、ここでは割愛します。
フリマアプリのメリット・デメリット
フリマアプリは現在どこのサービスも『スマホ端末からのみ出品可能』としています。
新規出品ほど上位に表示されるタイムライン方式のため、ツール自動再出品によるサーバー負荷やサービス低下を防ぐための措置だと思われます。
どこも規約でPCからの出品を認めていない旨を明記しているので、技術的には可能ですがやってはいけません。
PCからの出品がバレてしまい、アカウント削除(それまでの売上ごと)されたという話もチラホラあるようです。
特徴をまとめると
- 使用ユーザーが多く、販売力がある。
- 10~30代女性が多い。
- 売上(送料込み)に対して10%の手数料(メルカリの場合)
- コメント返信や再出品で非常に手間がかかる。
個人でのインターネット販売ツールとしては敷居も低くアリ。
事業として利用するなら、効率化がカギとなるだろう。
オークション
個人間売買はもちろん、企業も率先して参入しているのがインターネットオークションです。
フリマアプリ同様圧倒的な販売力が魅力。
しかもフリマアプリでは大きなデメリットとなっていた作業の煩わしさも、PCが利用できるオークションの場合はかなり軽減できます。
メジャーなインターネットオークションサイトは
日本国内最大手はヤフオク、世界最大手はeBayです。
日本で販売する場合は上2つを抑えておけばOKですが、販売する商品によってはeBayで世界相手の販路を開拓することも検討する価値あるかも。
よく「ダイソーの100円商品が海外では800円で売れた!」みたいなニュース記事がありますが、そのほとんどはeBayで売られています。
オークションのメリット・デメリット
インターネットオークションの集客力は凄まじく、ヤフオクだけで年商10億円を超える会社もあるのだとか。
オークションだと販売価格が定まらないため利益見込みを立てることなど困難な場合がありますが、「即決価格」「開始価格」などを上手に定めれば原価割れといった心配はありません。
しかしオークション利用している業者の話だと、少しでも安く買いたいお客様が多く、顧客の質としては決して良くはないらしいです。
特徴をまとめると、
- 顧客年齢は幅広いものの30~40代が多い。
- 平均的に客質はあまり良くない。
- 大規模な商売にも耐えうるキャパがある。
- オリジナリティを出すのは難しい。
個人での副業から会社事業まで、全ての販売者が利用を検討すべきなのがインターネットオークションではないでしょうか。
オークションサイトを上手に使えるようになると、販路がなくて困るといった悩みはなくなります。
オリジナリティを出すのが困難なため、オークションをメイン販路とする場合には優秀な仕入れルートの確保がキーになります。
Amazon(アマゾン)
Amazonのことをよく知らない方は、Amazonを大手ネットショップと思っていたりしますが、実はAmazonは販売ルートとしての窓口を開放しています。
せどりや転売をする時の販路として有名ですが、一般的なメーカー商品を販売する場合Amazonで販売することは比較的簡単です。
間違いなく価格競争になるので仕入ルートの確保が非常に大事になりますが、メーカー商品を安く仕入れることができるならAmazonの販売力は強力なので最有力候補に入れるべきでしょう。
Amazonだけで販売し、年商億超えをしている会社・個人はかなりいるようです。
一般的な商品を安く仕入れるルートさえ確保できるなら、現状ではAmazon一択で問題無いでしょう。
Amazonのメリット・デメリット
メーカー商品を安く大量に仕入れることができるのであれば、これ以上ないくらいの販路となります。
その条件を満たせるのであれば、自社ネットショップを作る必要もありません。Amazonアカウントがあれば十分。
販売にかかるリスク・コストも個人でも許容できる範囲です。
特徴をまとめると
- 全インターネットユーザーへの圧倒的な販売力。
- 顧客対応などがほぼないので、販売にかける手間・人件費を抑えれる。
- オリジナル商品など、販売出来ないものがある。
- 必ず価格競争になる。
しつこいようですが、一般に流通しているメーカー品を安く仕入れれるならAmazon以上の販路はありません。
FBAなど便利なサービスもあり、非常に効率的に販売することが可能です。
ネットショップ
成功した場合にはもっとも安定し、もっとも利益が高くなるのが独自ネットショップです。
他媒体と違い単純な価格比較されるケースも減り、ファンが付けば強気な値段で販売することもできます。
オリジナリティを出したサービスも可能で、成功した場合には大きなリターンがある分、低資金で全てを行う場合は専門知識が必要となるケースもあり、敷居は低くありません。
ローリスクでネットショップを作る方法としては
- 無料ネットショップ構築サービスを活用する。
- 格安ネットショップ構築サービスを活用する。
- WPなどを使い、自分でショップ構築する。
といったものがあります。
最近は無料や格安でショップ構築できるサービスがあるので、最初のそこからスタートし、資金に余裕が出てきたら大きく勝負に出るといった形でも良いかもしれません。
ネットショップのメリット・デメリット
未経験者が0からショップ構築をするとなると生半可ではありません。
低資金でのスタートとなると、ほとんどの場合まずは無料・格安サービスを利用するといった選択になるのではないかと思います。
長期的に見ると独自販売ルートを作り上げるということは計り知れないメリットがありますが、短期的に見た場合にはデメリットの方が目立ってしまいます。
特徴をまとめると、
- 成功した場合の効果は非常に大きい。
- 構築・集客ができるまで難しい。
- 専門的な知識も必要となってくるため、勉強が不可欠。
- 長期目線で販売ビジネスに取り組むなら避けては通れない。
数年前までは、個人が低資金でチャレンジすることは不可能だったが、現在は優秀な無料サービスがあるため、それらを賢く利用すれば個人でも構築が可能になっている。
しかし矛盾するようですが、無料だけにこだわると結局は大きな機会損失を負うことになるので、少しくらいは資金を用意したいところです。