自分で色んな商売をしていたら類は友を呼ぶわけで、私の仲の良い友人は頭のおかしい変わり者が多いので、面白い話が聞けることがあります。
その中で先日聞いたのが「学習塾の運営はどうやら儲かるらしい」というもの。
その友人の知り合いの学習塾経営者は、開業5年で年収1億円近い収入なのだとか。
なんとも羨ましい話です。
ただ、私には学習塾経営が儲かりやすいビジネスモデルだとはどうしても思えなかったんです。
というのも、日本人なら誰でも知っているくらい日本は少子化の一途ですし、子供をターゲットにしたビジネスは縮小傾向にあるのは明白。
生き残りをかけた白熱バトルにわざわざ参戦する必要はないだろうと思っていました。
でもどうやら、そうではないらしい。
ってことを情報としてシェアさせていただきます。
目次
人数が減っても子供への投資額は増えている?
ご存知のように日本の児童は年々減少傾向にあります。
当然児童をターゲットにした市場は年々縮小・・・してないんです!
むしろ微妙に拡大してる!?
学習塾の年度別市場規模がこちらです。
ちょっと意外じゃないですか?(縦軸は「億円」です。付け忘れました・・・)
私は意外でした。
グラフから読み取れるように、少子化にも関わらず子供の塾費用への投資は積極的になっていっています。
いや、少子化だからでしょうか。
少しでも良い学校へ行って将来に備えてほしいという親御さんの気持ちが強くなってきているのかもしれません。
学習塾勢力図の変化
微増だから既存の大手が市場を独占したままなのか・・・といえば、そうではありません。
ユーザーの学習塾に対するニーズが変化していて、市場の動向は非常に面白い動きをしています。
記憶に新しいのは、予備校御三家(駿台予備学校・河合塾・代々木ゼミナール(代ゼミ))の1つである代ゼミが、2014年8月に大規模な事業縮小に踏み切ると発表したことです。代ゼミの不振は、生徒数の減少という外部要因だけでなく、強みとしてきた私立大学の受験対策や大人数教室での講義が、現在の学習塾に対するニーズにマッチしていないからだともいわれています。
引用元:転換期を迎えた学習塾業界の動向
誰もが知る大手学習塾が業績不振。
では、どういう形態の学習塾が伸びてきているのかというと、当然個別指導の学習塾。
その中でも特にITを活用した塾の発展が目覚ましいという結果になっています。
以下が個別指導塾の市場規模推移です。
そしてこちらが、eラーニングの市場規模推移です。
インターネットなどの情報技術を利用して行われる学習形態。
以前は企業・大学で導入される程度だったが、近年では子供の学習にも積極的に利用されるようになってきている。
個別指導学習塾が伸びている理由
どうして個別指導塾が伸びてきているのか。
その理由を探っていくと、2つの理由に辿り着きます。
- 1人あたりにかける教育コストが上がってきている。
- eラーニングが個人塾で利用できるようになり、大手に負けない教育水準を保てるようになってきている。
少子化の日本で学習塾の市場が伸びているというのは、1人に掛ける教育費が上がっているからに他なりません。
ではどうしてコストを上げるのか。
それは「個人個人にマッチしたキメの細かい教育」を保護者の方が望むようになってきているからです。
簡単にいうと「お金をかけてでも、より良い教育をしてあげたい」という親御さん達の願望の現れ。
これまでは学習塾の指導方法は小中高の学校教育と同じで、大人数でのグループ講義でした。
しかし多数の生徒を同時に指導しているので、どうしても❝合う合わない❞が出てくるし、教育のスピードも❝早い遅い❞といったことが出てきます。
グループ講義では、全員にマッチした講義内容とスピードなんて不可能なんです。
それを個別指導という形で補完し、遅れることなく勉強ができるようにしてあげたいという現代の親御さんには、個人塾こそがマッチしているというわけです。
しかし個別指導には大手に勝てない欠点があり、どうしても大半の生徒は大手学習塾に流れていました。
それは高い教育レベル。
会社規模の大きな学習塾では高学歴な優秀な人材を雇い、教育方法にも大きな資金を投入し、システマチックに高度な教育水準を保っていました。
個人で運営している塾では、その部分においてどうしても勝てなかったんです。
しかし、個人経営の塾でもeラーニングを利用できるようになってからは、そのデメリットは払拭。
学力の高くない先生でも高度な水準の教育ができるようになり、1人1人に目を配ることができる個別指導が一気に強くなりました。
ビジネスとしての学習塾経営
ビジネスでは時流というものがあります。
時流を作るか、時流に乗るか。個人などの弱者は「時流に乗る」ことを最優先にすべきです。
学習塾の開業・経営がアリだというのは、まさに時流がきているからですね。
それも個人が十分戦えるだけの環境が揃っているのですから、塾経営は今が大きなチャンスとといっても過言ではありません。
eラーニングの導入は必須
ここまで読んでいただけたなら説明するまでもないと思いますが、eラーニングの導入は必須です。
個別指導&eラーニングの組み合わせこそが今の時流であり、消費者から求められている答えだからです。
この武器を捨てる選択肢なんてありえない。
実際の個人塾開業を考えた時、ここで浮かぶ疑問は「どうやってeラーニングを導入すれば良いのか」という部分ですよね。
- PCに疎い人間でも管理しやすい。
- 導入費用が高すぎない。
- 実績(子供の学力向上)多数。
この3つを重視して、これからでも導入できそうなeラーニングシステムを探してみました。
そして私が出した最善の選択肢は「インターネット学習教材すらら」というもの。
あらゆる学年・学力の児童に適した教材が用意されていて、実績も申し分ない。
導入費用も、ビジネスとしてはリスクと呼べないくらいの安価。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
正直HPを見るだけでは詳細まではわかりづらいですが、資料を見れば具体的なイメージがつくと思います。資料請求は無料です。
学習塾開業シュミレーション
実際にシュミレーションをしてみたいと思います。
それぞれの環境や立場で変わるところも多いため全てが参考にはならないでしょうが、イメージだけでも掴んでいただけたら幸いです。
必要初期経費の算出
本当は1つ1つ調べて算出するつもりだったのですが、すららに開校費用の目安が載っていたのでそれを利用します(笑)
はい、ということで200万円です。
ただこれは参考費用なので、これ以上安くすることは難しくないように思います。
私が住んでいる地域で小規模な貸店舗を探したら、この半値でも十分ありましたし、パソコンや机なども安いノンブランドや中古を探すなどすればいくらでもあります。
地域にもよるのでしょうが、200万あればお釣りが来るという感覚。
開業資金集め
どれくらいのお金が必要なのかわかったら、それを集めなくてはいけません。
もちろん現金で開業資金をお持ちの方はそれで問題ありません。
しかしお持ちでない方は、借金をして集めることになります。
- 親・親戚・友人に借りる。
- 国庫(日本政策金融公庫)に借りる。
- 銀行に借りる。
上記はオススメ順です。
親・親戚・友人に借りる
まず親戚などに借りるのは、「万が一事業が失敗してもどうにかなる」と考える人もいるようですが、それでは親戚に対してあんまりです(笑)
私は親戚や血縁等に借りるメリットは、「無利息」ということと、「やる気になれる」ということだと考えています。
無利息に関しては説明はいらないでしょうが、やる気になれるというのは性格にもよるのかもしれませんので、ご自分の性格から判断してください。
その時に兄にお金を貸してくれないか相談したことがあったのですが、まだ社会人2年目の兄は理由も聞かずにおそらく全財産であろう50万円を貸してくれました。
涙が出るほど嬉しかったですし、「少しでも早く一人前になってちゃんと返さないと!」という強い決意みたいなものが芽生えました。
国庫(日本政策金融公庫)に借りる
事業者を応援するための公的金融機関で、無担保・無保証人での融資にも応じてくれるのが国庫(日本政策金融公庫)です。
しかも利息も非常に安い。
もちろん審査基準に満たないと融資は出ません。
銀行に借りる
銀行でも融資の相談には持ってもらえます。
出来る限り担保や保証人を用意し、事業計画書も書いてから相談に望みましょう。
国庫に比べると利息は高くなります。
物件取得&設備整備
お金が用意できたら、物件を取得して、塾を始めれるように環境を整えます。
物件を探す時はインターネットを活用しても良いでしょうし、場所が決まっているのなら不動産を回ってみても良いでしょう。
理想は両方を行うことです。
不動産回りをする時は、予算・広さ・立地などの条件を伝えれるように用意しておくとスムーズに探してもらえます。
物件を取得した後にもっとも必要となるの備品が机・椅子・パソコン。
まず机や椅子ですが、Amazonを探すと結構お得な物があったりします。
デザインや種類も豊富なので、まずはここで探して見るのが良いかと。
中古でも問題ないのであれば、ヤフオクやリサイクルショップを探してもても良いでしょう。
ただそういった個人向けの仕入先を使うと、統一感は出しにくくなります。
パソコンについては、eラーニングを十分行えるスペックかつ安価なPCとなると、私の一押しはLenovo。
実は今このサイトを更新している私のPCもLenovo製品です。
安い製品でも十分な性能があるので、1台4万円前後のPCとモニターがあればOKでしょう。
教材・教育方針・教育方法準備
生徒が集まってから教材を用意したり、教育方法を模索しているようでは遅すぎます。
あらかじめ「これは!」という教材を用意し、どのように教育するのかを決めておかなくてはいけません。
当サイトでオススメしている「すらら」を利用すれば、全て教えてもらえるので自分で用意する必要はありません。
ということで詳細は割愛。
集客
塾開校の準備が終わったら、いよいよ生徒を集めます。
どんなに良い塾でも、生徒が集まらなかったら元も子もありません。
主な集客方法は以下の3通りになるでしょう。
- 道路脇などへの看板設置
- フリーペーパーなどへの広告掲載
- チラシポスティング
もしもWEBに関する専門知識をお持ちであれば、地域を絞ったリスティング広告の運用なども効果的かもしれません。
まとめ
- 学習塾市場は右肩上がりなので参入にはアリ。
- 個別指導&eラーニングは鉄板。
- eラーニングを軸に教育すれば、教育初心者でも運営可能。
- 開業資金は200万円あれば大丈夫。
- 総合的に「すらら」導入がオススメ。