総務省が2015年11月10日に発表した労働力調査が以下の様な結果だった。
役員を除く雇用者5301万人のうち,正規の職員・従業員は,前年同期に比べ24万人増加し,3329万人。非正規の職員・従業員は19万人増加し,1971万人 。
正規の職員というのは、つまり正社員。
非正規の職員というのは派遣・アルバイトということになる。
計算してみると非正規従業員は約37%、10人に4人は正社員ではないということです。
また深刻なのは年齢で、フリーター・無職・ニートの高齢化がどんどん進んでいます。
昔は30代フリーターとか都市伝説なんて言われ方もしましたが、今では普通に溢れているというのが現実。
当ブログボッチストで1人でも多くの30代フリーターをどげんかせんといかん!
ということで、この記事を書いています。
参考にしていただければ幸いです。
目次
30代アルバイト生活の実態
30代でアルバイト生活をしている人にとっては、言われるまでもなく理解していることでしょうが、どのような状態なのかまとめてみます。
就職の募集が壊滅的
これまでサラリーマンや専門職でスキルや実績を積み上げている方は該当しません。
そのような場合には転職という選択肢があるからです。
中途でも優秀なスキルや実績を持っている人材は、企業としては欲しいところですからね。
私も自営業をしていますが、採用することを考えた時に即戦力となってくれる人材だったら積極的に採用を検討します。
問題はずっとアルバイト生活をしてきた人。
この場合は正社員への道は、ほぼ閉ざされています。
もちろん30代でアルバイト生活をしてきた方でも優秀な人材は多くいるでしょう。
しかし雇う側からすると、
『何か問題があるかもしれない→雇えない』
となるのです。
日本の法律は正社員を過剰に守るものですので、雇ってしまってからダメだったとなると会社にとっては非常に大きなダメージになります。
こういった理由から、企業が求める人間は
- まだ若く、成長の余地の大きな新卒
- 十分に成長し、即戦力ともなり得るスキルのある転職希望者
に集中します。
企業にとって、アルバイト生活を送ってきたフリーターは、雇うにはリスクが大きすぎるため、積極的に採用しようという会社はほとんどありません。
世間の目が冷たい
世間は”普通”ではないことに非常に冷たいです。
それぞれそうなってしまった理由はあると思うのですが、そんなことはお構いなし。
20代でフリーターをしていると、そろそろしっかりしなさい!くらいで済みます。
しかし30代でフリーターとなると、完全に社会の底辺、ゴミのような扱いを受けます。
親族ですら例外ではないでしょう。
以前テレビで高齢化フリーターみたいな特番を見た時にこのように語られていました。
「いい歳してフリーターしているやつを見ると皆暗くて自信がなさそう。だから仕事につけないんだよ!」
私の個人的見解だと、これは半分正解で半分不正解です。
逆のパターンも非常に多いのではないでしょうか。
30代や40代でアルバイト生活をしていると、あらゆるところで陰口を言われます。
そして見下されていることを本人も気付いています。
だから自信がなくなり明るくもできない。
卵が先か鶏が先かみたいな話になりますが、こういった負の連鎖に入り込んでいるのが中年アルバイターでしょう。
恋愛・結婚ができない
大手女性専用掲示板ガールズちゃんねるに「フリーターは何歳まで許せますか?」というトピがありました。
掲示板なので関係ないものも多いのですが、まとめてみると
- 男は25歳以上(もしくは30歳以上)でフリーターは引く
- 女性は結婚という逃げ道があるから問題ない
といった意見が多いようです。
世の中の女性は、アルバイトで生活しているフリーターは恋愛対象外。
結婚なんてもっての外。
と思う人が多いらしい。
つまり正社員にならずアルバイトで生活する30代フリーターが彼女を作り結婚するためには、それを気にしない少数派の女性を探さなくてはいけません。
将来をともにするパートナー選びで経済力を求めるのは、当然といえば当然かもしれませんね。
30代でも正社員になる方法
私はずっと自営業を営んでおり、友人に経営者も何人もいます。
ですので、これについては自信があります\(^o^)/
その辺の赤裸々な話は沢山聞いてますからね(笑)
志望会社のアルバイトになる
アルバイトをやめるためにアルバイトをやる。
かなり矛盾しているようですが、間違ってませんのでご安心を(笑)
まずは良いバイト先を探しましょう。
時給・通いやすさ・希望するシフト、そんなのはフル無視で。
貴方が入りたい会社のアルバイトになるのです。
上記でも書いた通り、実績にないフリーターがいきなり正社員になりたいなんて無理です。
会社にとって、それはリスクが高すぎるんです。
- 正社員として雇用すれば、簡単にはクビにできない。
- 固定給は払い続けないといけない。
国でこれが定められている以上、雇ってしまった後では会社には逃げ道がありません。
それがどんなに使えない社員だったとしても。
だからリストラしたい社員をイジメて自主退職へ促すということも起こるわけです。
でもアルバイトなら会社にとってのリスクはほとんどありません。
「使えんかったらやめてもらお♪」と気軽に雇えるんですよ。
必死で仕事をこなす
アルバイトだし気楽にやろ(^o^)
なんて絶対にダメです!
アルバイトとして入った会社で、必死に働いてください。
アルバイトの中で1番仕事ができるレベルは当たり前。
自分事のようにバイト先の利益について考え、労力を惜しまず働くのです。
社員の立場がないくらいに使える人材になるのです。
それを1年2年と続けていると、良い意味で目立ってきます。
すると社長や人事部長はこう考えるのです。
「次正社員が必要になった時はあの子にしておけば間違いなさそうだな。」
そしてその会社が人員確保のために正社員を募集することになったら、真っ先に貴方にお声が掛かるはずです。
うちの正社員になる気はない?と。
中途採用だと出世できない?
中途採用だと出世できないと思い込んでいる人も多いようですが、問題なく出世できます。
ただし昔からある大手上場企業の場合は、今でも学歴の影響が強く残っているため難しいかもしれません。
ベンチャー企業や中小企業の場合は、中途だから昇進の道が閉ざされているという話はほとんど聞きません。
実際に私の友人の例ですが、派遣から30歳で正社員に格上げし、5年経った今ではそこそこの役職についている人がいます。
「社員超えの派遣になる!」
と息巻いていた友人は、当然のように上司にスカウトされて社員になり、社員になった後も昇進を続けています。
会社にもよるので一概には言えませんが、よっぽどシガラミだらけの会社でないなら、中途採用でも出世の道が閉ざされているということはありませんよ。
まとめ
スキルも経験もなく30代までアルバイト生活を送っていたフリーターにとって、今の社会は非常に厳しいです。
世間の目はとても冷たく、そのままでは恋愛や結婚もなかなかできません。
早めに手を打ちましょう。
経営者側の視点で考える現状打破の秘策。
それは超優秀なアルバイトになることです!
中小企業の社長は、常に優秀な人材を探しているものです。
きっと上から声がかかりますよ。
この記事がお役に立てましたら、ぜひSNSなどでシェアをお願いします♪
コメント
重箱の隅をつつくようですみません。
中途採用だと出世できない?の項目
1行目が出世じゃなくて出生になってると思います。
本当ですね(笑)
ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました。
アルバイトから正社員になれるにはなれるかもしれないけど
基本的には、正社員雇用で試用期間アルバイトから始めて
試用期間過ぎたら契約社員になって会社規定期間もしくは規定就業成績を獲得してから
正社員になることが多いかと思います。
正社員募集をしてる企業がアルバイトでの募集の場合仕事内容も
アルバイト専用のことしかやらせないので成績良くても
正社員で雇わないところがあるので、アルバイトから正社員登用も行ってる企業に
行かないとアルバイトから正社員になれない注意も必要かと思います。
前に勤めてた会社がこの類でした。
すみません、書き方が悪かったのかもしれませんね。
「会社にもよるので一概には言えませんが、」と書いてあるように、これは「絶対こうだから」というものではありません。
様々な要因があるので100%を補償するものではないということをご理解ください。
あくまで私や私の知っている経営者の考えで、上場企業や古い伝統を重んじる会社などは全く当てはまらないでしょう。
お書きいただいた経験談は、閲覧者さんにとって有益だと思います。
ただ一点「アルバイト専用のことしかやらせないので成績良くても正社員で雇わない」については間違いだと私は思います。
できるやつは何をやってもできるし、できないやつは何をやらせてもできません。
例えば「コピーしといて」という仕事だとしても、その人の能力や意識が十分に表れます。
スピードも違いますし、気の利かせ方も違います。コピーした原稿をどこにどうやって置くのか1つでも、相手の気持ちや状況を考えれる人間とそうでない人間では変わります。
それでも100%正社員になれるとは言いませんが、確実に上司の目に止まるはずです。できればコイツは手放したくない、もっと大きな仕事をさせてみたいと。
コメントありがとうございました^^
アルバイトじゃなくて、派遣とか契約社員とか正社員とか書いときゃいいんだよ。空白期間は全部勤務歴伸ばして埋めちまえばいい。一年以上前の職歴はだいたいばれないばれない。俺はそれで正社員になったぜ。大体、アルバイトだろうがフルタイムで働いてんだから、雇用形態なんか関係ないよ。正社員になれなかったのは個人の責任だとかぬかすバカがいるけど、非正規が全労働人口の4割いってたりとか、就職氷河期で正社員のパイが少ないとか、社会の問題がでかいんだから、申し訳なく思うひつようもない。
~大体、アルバイトだろうがフルタイムで働いてんだから、雇用形態なんか関係ないよ。正社員になれなかったのは個人の責任だとかぬかすバカがいるけど、非正規が全労働人口の4割いってたりとか、就職氷河期で正社員のパイが少ないとか、社会の問題がでかいんだから、申し訳なく思うひつようもない~
激しく同感です。
アルバイトの正社員登用なんてほとんどが嘘だよ。派遣から正社員になった人は見たことあるが、みんな仕事ができた。あと30半ば引きこもり歴10年以上の人が正社員になったこともある。だからこの記事以外の方法でも正社員になる方法はある。
もちろんアルバイトから正社員採用になるのは一部だけですよ。
それについては文中にある通りで、使えないアルバイトを社員にしたがる経営者がいるはずありません。
>だからこの記事以外の方法でも正社員になる方法はある。
もちろんです。30代超えたらアルバイトからしか社員になる方法がないなんてバカなことはありません。
ここで紹介しているのは唯一の方法ではなく、正社員雇用の可能性を高める方法です。
必要とされる人材なのにそれを見てすらもらえない中年者が、どうやってアピールするかの方法という方がわかりやすいでしょうか。
引きこもりの例を挙げられていますが、少数の例外でいうなら親のコネなどが最強です。ほとんどの人に当てはまらない例を挙げての議論にあまり意味はありませんが。
もし「アルバイト→正社員」以外の手段は皆無という捉え方をされたのなら書き方が悪かったのかもしれません。申し訳ありません。